投資初心者やNISAに興味がある人、これからNISAをはじめたい人のためにNISAの基本がわかるように解説していきます。細かい話はなしにしてNISAがどんなものなのかをイメージできればOKという方のための解説です。
NISAとは
NISAとは「少額投資非課税制度」のことで、日本国内に住む18歳以上の人ならだれでも利用できる投資を行うための制度です。制度は2014年からありましたが、2024年に新制度が開始されパワーアップした「新NISA」は2024年の流行語にも選ばれました。
NISAのメリットは投資して得る運用益が非課税であることです。通常は利益に対して約20%ほど税金で引かれるので手元には約80%しか残らないのでお得ですね。ただ、少額と制度の名前にもあるようにNISAを活用できる金額には上限があり総枠は1800万円までです。
実際にどれだけ差がでるか見てみましょう。月5万円積み立て、投資した商品が年利が5%としてみました。以下の表がシミュレーションの結果です。(表の金額は概算です。)
5年 | 10年 | 15年 | 20年 | 25年 | 30年 | |
元金 | 300万 | 600万 | 900万 | 1200万 | 1500万 | 1800万 |
NISA | 340万 | 776万 | 1336万 | 2055万 | 2977万 | 4161万 |
一般 | 332万 | 741万 | 1248万 | 1881万 | 2677万 | 3682万 |
差額 | 8万 | 35万 | 88万 | 174万 | 300万 | 479万 |
同じ商品に投資をしても、結果にかなりの差がありますね。ポイントは長期間になればなるほど複利の効果で差が大きくなるということです。5年段階では8万円の差でしたが、30年後にはNISAの方が約500万円弱も有利という結果がでました。
NISAをはじめるには
NISAを始めるには証券会社でNISA口座を開設する必要があります。
口座を開設する証券会社選びにはポイントがあります。
- 売買手数料の安さ
- ポイント還元率
ネット証券は実店舗をもたずインターネットだけで完結できます。なのでネット証券は手数料が安く、ポイント還元率も高い傾向にあります。有名なネット証券は楽天証券やSBI証券なんかですね。申し込んでから1週間~2週間くらいで開設できると思います。著者は楽天証券でNISA口座を開設しています。
NISAを活用する
NISA口座を開設したらあとは投資をするだけです。投資の仕方は2種類あります。「つみたて投資枠」と「成長投資枠」です。一方のみ使用してもよし、併用も可能です。どちらも恒久的に非課税であることは変わりませんが、投資できる商品と年間に投資できる金額などが違います。
つみたて投資枠
年間投資枠は120万円です。
総枠は成長投資枠とあわせて1800万円まで。
投資できる商品は金融庁の基準を満たした投資信託に限定されています。
成長投資枠
年間投資枠は240万円です。
総枠は1200万円まで。ただし、つみたて投資枠とあわせて1800万円まで。
投資できる商品は上場株式・投資信託等
投資信託とは金融庁に登録されている投資信託委託会社という運用のプロが投資・運用している商品のことです。投資家から集めたお金を運用のプロが株式などに投資・運用し、そこで運用した結果を投資家の投資額に応じで分配する仕組みとなっています。そのため株式と同様に、投資信託は元本が保証されている商品ではありません。
投資する商品を選ぼう
投資する商品は自分できちんと調べて選ぶようにしましょう。とはいっても初めての人はなかなか選ぶときにどこに注目してよいのかがわからないと思うので、著者が選ぶときに気にしていることをかいていこうと思います。あくまで、参考程度にしてください。
つみたて投資枠
私は、つみたて投資枠では数十年単位の長期間にわたり、毎月一定の金額を積立投資するのを目標にします。
リスクを分散するために、多くの優良な銘柄に分散投資ができる商品が理想です。
たとえば、アメリカの株価指数S&P500に連動するような商品や全世界のMSCIオール・カントリー・ワールド・インデックス(オルカン)に連動するよな商品が有名です。
また、投資信託はプロに運用してもらうため売買手数料の他に信託報酬も費用としてかかります。
この手数料がなるべく安い商品を選びましょう。普段の買い物の場合は食べ物や家電など安い商品は安いなりの質というイメージがあると思いますが、投資信託は手数料が安ければ安い方がよいです。
なぜならば良い商品にはみんな投資したいのでお金が集まります。集まるお金の総額が大きくなれば、手数料の%を安く設定しても、利益はきちんとでます。そして手数料が安いからさらにお金が集まってくる。そうすると手数料を安くできる。といった具合です。
私は手数料などの費用が1%を超える銘柄は避け、できれば0.2%以下の商品を選ぶようにしています。
長期間の積立投資は勝率が高い投資法ですが、初心者が陥りがちな失敗パターンがあるので注意してください。こちらに関しては「積立投資が失敗する理由3選!失敗しないためのコツ!」という記事を書いておりますので、参考にしてください。
成長投資枠
成長投資枠はどのような目的で投資をするのかを自分できちんと設定して投資をしていくことが重要です。
良いと思った個別株に投資するとか、配当金をもらいたいから高配当株に投資をするとか、つみたて投資枠よりも柔軟な使い方ができます。
柔軟な分、自分なりの判断できちんと選択できることや、自分の目的からずれた投資になっていないかチェックできることが重要になってきます。
したがって、成長投資枠はある程度投資に慣れてきて、自分に目的ができたときに活用していくのがよいと思います。
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