インデックス投資の「インデックス」って何?
インデックスは市場全体の動きを表す指数のことです。
日本とアメリカの指数の具体的な例を出しましょう。
日経平均株価
「日経平均」とか「日経225」と呼ばれることもあります。この指数は日本を代表する株価指数です。日本経済新聞社が算出しています。
「為替と株の値動き」などのニュースでよく耳にしますね。2024年には「日経平均がバブル期の最高値を超えた!」ということも話題になりました。
この日経平均株価はどんな指数なのかをシンプルに説明していこうと思います。
「日経225」と呼ばれているように、日本を代表するような会社225銘柄で構成されています。この225銘柄は定期的な入れ替えがあります。この225銘柄は東京証券取引所(いわゆる東証)のプライム市場に上場している銘柄で、日本経済新聞社が選定しています。選定するときには、銘柄の流動性の高さ(取引が活発であること)や225銘柄の業種が偏らないように様々な業種のバランスがよくなるようにされています。
S&P500
スタンダード・アンド・プアーズ500指数は通称S&P500と呼ばれており、こちらの方が耳なじみがあるかもしれません。アメリカを代表する株価指数です。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス社が算出しています。
ニュースなどではアメリカの株価指数としてはこの他にも「NYダウ」や「ナスダック」も有名ですね。
このS&P500とはどんな指数なのかをシンプルに説明していこうと思います。
「S&P500」と呼ばれているように、アメリカを代表する会社500社で構成されています。会社によっては異なるクラスに分かれている場合もあるので銘柄数としては500銘柄以上となります。採用される会社には「アメリカ企業であること」「時価総額が53億ドル以上であること」「浮動株が発行済株式数の50%以上であること」「直近4四半期が黒字であること」と基準があります。他の指数と比べてさまざまな銘柄が多く選ばれているためアメリカ株全体の動きを表していると考えられています。
インデックス投資とは何か?
インデックス(指数)がわかったところで、本題のインデックス投資について説明していきます。
インデックス投資とは、市場全体の動きを表すインデックス(指数)に連動するように投資をする手法のことです。なぜ連動するようになのかというと、実は先ほど具体例を出した「日経平均株価」や「S&P500」といった指数そのものを買うことはできません。ただし、需要のある指数についてはその指数の値動きに連動すること目指した商品(インデックスファンド)を運用会社が作ってくれています。たとえば「日経平均に連動するETF」とか「S&P500に連動する投資信託」とかそういった商品です。このようなインデックスファンドを買うことで、投資家は少額からインデックス投資をすることができます。
そして、投資ではリスクを抑えるために「分散投資」という考え方が大切になってきます。
1つの会社だけに全額投資するのは倒産リスクが怖いですよね。それが100社に分散して投資していれば1社が倒産しても全体の資産への影響は1%で済むわけです。
インデックス投資は多くの銘柄を買うという観点で分散投資ができています。なので「S&P500に連動する投資信託」というインデックスファンドに投資した場合、投資した商品の数は1つでも実際にはたくさんの会社に分散して投資できているのでリスクを抑えることができます。
このようなメリットがインデックス投資にはあります。
インデックス投資のポイント
インデックス投資のポイントは「どのインデックス(指数)を選ぶか」ということです。
それは「株か債券か」、「全世界か日本かアメリカかヨーロッパか」などさまざまな種類があります。
株と債券については、株の方がハイリスクハイリターン、債券の方がローリスクローリターンです。
一般的には若いうちは株の比率を多めにして、年を重ねてくると債券の比率を多めにするのが良いといわれています。
ただし、自分がどのくらいのリスクをとれるのかきちんと考えることが重要です。若いけれども「自分にとって日々の株価の値動きはソワソワしてしまう」ということであればリスクを取りすぎているかもしれません。その場合は現金の比率を増やすとか、債券の比率を増やすなどしてリスクを低くして自分の心地よい水準にしましょう。
このように実際に身銭を切って投資をして気づく自分のリスク許容度もあります。ですから、いきなり大きなお金を投資するのではなく、初心者のうちは少額から投資をして自分のリスク許容度を把握していくことをおすすめします。
また、リスク分散は投資する「国や地域」を分散するという方法もあります。
たとえば「自分は日本人だから、日本以外の指数を選ぼうかな」などという考えですね。
国や地域には「先進国、新興国」や「全世界、アメリカ、日本、ヨーロッパ」などいろいろあります。
「全世界」か「アメリカ」が人気のようです。
長期積立投資と相性がよい
人気があり需要が高い「全世界(オール・カントリー)」や「アメリカS&P500」に連動するようなインデックスファンドは手数料が安くなってきています。このような指数は長期間では高い確率で上昇してきた過去の実績があり、時間を味方につけてコツコツ投資をする長期積立投資と相性がよいのです。もちろん元本割れの可能性もあります。おそらくどこかのタイミングでは含み損をかかえる期間もでてくると思います。長期積立投資をして時間を味方につけることで元本割れリスクを少なくすることができるということです。
長期積立投資については初心者がよくやる失敗についても以前記事にしていますので、こちらもあわせてご覧ください。
まとめ
「インデックス投資」×「長期積立投資」といった手法は投資初心者にも十分おすすめできる投資手法だと思います。
ただ、投資するときには必ず自分で投資先の商品を調べて理解をして、自分のリスク許容度を把握して、初心者のうちは少額から始めることをおすすめします。
以上、インデックス投資とは何かをかいてきました。少しでも参考になればうれしいです。
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